本連載では、新米マーケターである筆者がユーザーテストについて学んだことを発信します
こんにちは。村上です。
前回、ユーザーインタビューを行う際の、ユーザーのリクルートの方法を述べました。
今回は、インタビュー設計のポイントをご紹介します。
インタビュ—設計は入念に

さあ、インタビューをしよう!と思っても、何も事前準備をしないとグダグダになってしまいがちです。
インタビューはアドリブではなく、入念に設計してドキュメント化してイメージトレーニングしておく必要があるがあります。
インタビュー設計の5ステップ
- 聞きたいことを挙げる
聞きたいことをポストイットに書き出してリストアップします。 - 質問をまとめる
リストアップした質問をKJ法の要領でまとめていきます。
→徐々に大きなテーマが浮かび上がり「何について知りたいのか」が明らかになってきます。 - 聞き方を工夫する
クローズドな質問
…「はい/いいえ」で済んでしまう質問のこと。質問攻めになり話が進みません。
ex.「結婚されていますか?」「お子さんは何人?」
オープンな質問
…「はい/いいえ」でなく自らストーリーを語り始める質問のこと。
ex.「あなたの家族を紹介してください」 - 順番を工夫する
いきなり核心のテーマにフォーカスを当てると、ユーザは要約した話を始めてしまいます。
→ユ ーザプロファイル/仕事内容など背景となるテーマから初めて徐々にメインテーマに話題を進め、最後に関連するテーマに話題を移すといった「自然な流れ」を作りましょう。 - インタビューガイドを作る
用意した質問をまとめてインタビューガイドを作っておくことで、聞き忘れがありません。 - そのとおりやらない
さっき言ったことと違うじゃないか!と思われるかもしれませんが、
インタビューガイドの質問文はあくまで会話のきっかけをつかむために用意しているもの。
ユーザとの対話の中で内容や順序を変えながら臨機応変に質問することを心がけましょう。
場所・機材・人員
場所は必ずしもマジックミラーの必要はない

調査会社のインタビュールームは刑事ドラマのようにマジックミラーになっていて便利です。
しかし高額な費用が発生し、予約制のためアポイントを変更してほしいユーザが現れた時に融通がきかないデメリットも存在します。
おすすめが2つあります。
おすすめ① 社内の会議室 無料で貸切にでき、予定変更にも対応可能です。
おすすめ② ユーザーの職場近くの喫茶店 喫茶店などで1時間程度ですと時間も調整しやすく、リラックスして回答してくれるメリットもあります。
高価な機材必要なく、スマートフォンで代用可

機材に関してですが、特別な機材は必要なく多くがスマートフォンでも代用可能です。
- 筆記用具
- インタビューガイド
- ボイスレコーダー(スマホ)
- 時計(スマホ)
- カメラ(スマホ)
- その他
- 契約書(録音許可/情報開示禁止同意)
- 謝礼
- 領収書
- 朱肉
NDAは必ず結ぶようにしましょう。
運営側の人員は何人必要?

基本インタビューは1対1形式ですが、実際にはインタビュアー+記録要員、調査会社+クライアントなど、2名体制が多いです。
専門的な内容のインタビューの場合、より多くを引き出せる専門家を同伴することもあります。
まとめ
- 会場は会議室や喫茶店でもOK
- 必要機材の多くはスマートフォンで代用可能
- 運営側の人員は2名は欲しいところ
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